今回は、航空自衛隊の電子開発実験群の部隊研修に参加した際のお話をします。
電子開発実験群は、航空自衛隊の地上通信電子器材の試験評価や電波環境技術調査等の任務を遂行する唯一の専門部隊です。航空自衛隊の弾道ミサイル防衛システムの改良や、警戒管制レーダーの試験評価、電波環境技術調査等の任務を担当されています。
今回は、大変お忙しい中にもかかわらず、第17代 電子開発実験群司令の大淵1等空佐に、直接講義を担当して頂けました。
電子開発実験群は、開発評価隊、技術調査隊及び計測支援隊の3隊で編成されています。
今回はその中でも技術調査隊の部隊研修をさせて頂きました。
技術調査隊は、全国に赴いて、電波環境の状況等を調査する部隊で、最近では風力発電機の増加による警戒管制レーダーへの悪影響・干渉を調べるため、全国を周った際の苦労などをお伺いできました。(風車のような大型構造物があると、レーダーからの電波が風車に反射し、強い反射波を生成します。このため、航空機やミサイルなどの小さな物体から返ってくる微弱な反射波が、風車からの強い反射波に紛れてしまい、適切な探知や追尾が困難になる可能性があるため、調査が必要となります)
防衛・風力発電調整法が令和7年3月から施行されますが、電波障害調査を実際に実施されている部隊の方から直接お話をお伺いできる経験は非常に貴重で、大変勉強になることばかりでした。
日本で1セットしかない電子実験車(改)
車台から15mの電波塔を起立させ、周りの建物や樹木の影響を受けずに電波環境を調査できる